女性・ジェンダーについて調べる
更新
科学技術・経済情報室 作成
女性・ジェンダーに関する情報源には以下のようなものがあります。
女性の労働問題について調べる場合には労働問題について調べるもご覧ください。
【 】内は当館請求記号です。 請求記号が記載されていないものは、版によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチでタイトルを入力して検索してください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。
1. 白書・統計・調査レポート等
1-1. 白書
- 『男女共同参画白書』(内閣府男女共同参画局 年刊)
男女共同参画社会基本法に基づき作成された年次報告書です。政治、雇用、教育など様々な分野における男女共同参画について、現状と今後の施策の予定を統計データとともに取りまとめています。
内閣府男女共同参画局ホームページ内「男女共同参画白書」のページに最新版とバックナンバーが掲載されています。
1-2. 統計・データ
- 『男女共同参画社会データ集』(三冬社 年刊 【Z71-M366】)*
労働、教育、生活などの分野における男女共同参画に関するデータを掲載しています。データの出典元は官庁統計、公的機関が行う意識調査、民間が実施する調査などです。 - 『女性の暮らしと生活意識データ集』(三冬社 1-2年に1回刊)*
女性の社会、仕事、家族、消費者意識、生活意識などに関する調査データが掲載されています。 - 『データから読む都道府県別ジェンダー・ギャップ : あなたのまちの男女平等度は?』(岩波書店 2024 【EF72-R69】)
都道府県ごとのジェンダー・ギャップ指数を算出し、ジェンダー平等の度合いをデータで示した資料です。
1-3. 調査レポート
- 『男女間における暴力に関する調査報告書』(内閣府男女共同参画局 不定期刊)
国内の男女間における暴力の実態を把握するため、3年ごとに行われる調査の報告書です。
内閣府男女共同参画局ホームページ内「男女間における暴力に関する調査」のページに最新版とバックナンバーが掲載されています。 - 『女性活躍戦略レポート』(日経BP 年刊)
雑誌『日経woman』が行う「企業の女性活用度調査」や大手企業の女性活躍施策、働き方意識調査などが掲載されています。「企業の女性活用度調査」の過去の結果は、『女性活躍サーベイ』(日経BP 2022 【DH311-R35】)や『日経woman』(日経BP 月刊 【Z6-2565】)、『日経woman企業の女性活用度調査○○報告書』(日経BP社 1-2年に1回刊)*に掲載されています(○○は実施年)。 - 『日本のママ白書:最近のママのマーケット事情』(マインドシェア 年刊 【Z72-H760】)*
子どもがいる女性の、消費行動や情報収集活動に関する調査の報告書です。 - 『妊娠葛藤白書 2015-2019』(ピッコラーレ 2021 【EG47-M6】)*
平成27(2015)年12月から令和元(2019)年12月までの間に妊娠葛藤相談の窓口に寄せられた相談内容を、個人が特定されないような形で加工・整理・分析してまとめた資料です。
1-4. その他
- 『女性白書』(日本婦人団体連合会 編 年刊 【Z41-414】)*
各年の女性とジェンダー平等をめぐる状況について、現状と展望を論じた記事が掲載されています。また、政府統計などを基に作成された統計表や、1年間の年表も掲載されています。 - 『OECDレインボー白書 : LGBTIインクルージョンへの道のり』(明石書店 2021 【EF91-M104】)*
OECD加盟各国における、LGBTI包摂に向けた法律・政策の概観を示した資料です。
2. 辞書・年表・名簿
2-1. 辞書
- 『ジェンダー事典』(丸善出版 2024 【E2-R5】)*
「ジェンダー」に関する問題の全体像を俯瞰できるようにすることを目的とした、345項目から成る事典です。 - 『日本女性史大辞典』(吉川弘文館 2008 【E2-J5】)
古代から近現代までの、日本史で女性と深く関連する事項、人物、風習などを広く取り上げ、解説を加えた辞典です。 - "The SAGE encyclopedia of LGBTQ+ studies"(Second edition SAGE Reference [2024] 【E2-D44】)
LGBTQ+に関する課題と理論について、様々な学問分野の視点から総合的に解説した事典です。 - "The Oxford encyclopedia of gender and sexuality in education"(Oxford University Press [2022] 【FA51-D20】)
教育現場におけるジェンダーとセクシュアリティをめぐる、主要な課題について解説した事典です。 - "Global encyclopedia of lesbian, gay, bisexual, transgender, and queer (LGBTQ) history"(Charles Scribner's Sons, a part of Gale, a Cengage Company [2019] 【E2-D6】)
世界のLGBTQ関連のトピックや出来事について、その歴史と現在の動向を総合的に解説した事典です。 - "Women's lives around the world"(ABC-CLIO [2018] 【E2-B363】)
- "Women in American history"(ABC-CLIO [2017] 【E2-B351】)
2-2. 年表
- 『日本女性史事典: トピックス1868-2015』(日外アソシエーツ 2016 【E2-L188】)
明治元(1868)年から平成27(2015)年までの日本の女性に関する出来事を年表形式で紹介しています。 - 『戦後女性労働運動史年表 : 1945~1975』(戦後女性労働運動史研究会 2002 【EL2-H2】)
日本の女性労働運動に関わる項目を中心に採録し、「女性労働運動」、「一般情勢」に分類しています。収録項目には、典拠とした資料の発行形態、書名、著者・編集者名、発行所名、発行年月日を記載しています。 - 『現代婦人運動史年表』(三一書房 1974 【EF77-18】)(国立国会図書館デジタルコレクション)
明治元(1868)年から昭和34(1959)年までの婦人運動史に関する資料です。労働争議に関する記述もあります。 - 『世界女性史年表』(明石書店 2003 【E2-H79】)
2-3. 名簿
- 『全国組織女性団体名簿』(市川房枝記念会女性と政治センター出版部 隔年刊)*
2016年版をもって冊子体の刊行を終了しました。
最新版は、市川房枝記念会女性と政治センターホームページ内「事業内容」>「出版物」のページに掲載されています。
2-4. その他
『フェミニズム大図鑑』(三省堂 2020 【EF71-M52】)*
17世紀以降の世界のフェミニズムの歴史について、写真や図を用いて解説した資料です。『複刻 日本の婦人雑誌』(大空社 1986 【UM84-70】)(国立国会図書館デジタルコレクション: 解説)
明治期の婦人雑誌を復刻した資料です。解説では、各雑誌の沿革や概要を紹介しています。"The Routledge global history of feminism"(Routledge 2022 【EF77-D16】)
世界のフェミニズムの歴史と現状について、各地域での活動、政治、社会、思想、構造、文化などの切り口から紹介した資料です。
ここで紹介する以外の辞書・事典類、年表、名簿も国立国会図書館サーチで検索して探すことができます。「4.国立国会図書館サーチで検索するには」で紹介する分類や件名と、件名「辞書」、「年表」、「名簿」とを組み合わせて検索します。
3. 文献目録
- 『女性・婦人問題・ジェンダーの本全情報』(日外アソシエーツ 4年に1回刊)*
女性・婦人問題関連書籍の総目録です。 - 『「くらし・ジェンダー・女性」図書総目録 : life・gender・woman』(女性問題図書総目録刊行会 年刊 【Z72-L953】)
女性問題、ジェンダーの関連書の総目録です。2021・22年版をもって刊行を終了しました。 - 『家庭・社会・ジェンダーレファレンスブック』(日外アソシエーツ 2023 【E1-M31】)
平成2(1990)年から令和4(2022)年までに刊行された、家庭、社会、女性・婦人、ジェンダーに関する参考図書の総目録です。 - 『日本の女性たち : パイオニア900人の伝記・評伝』(日外アソシエーツ 2022 【GB1-M28】)*
平成2(1990)年から令和3(2021)年までに刊行された、古代から現代までに活躍した日本の女性の伝記、評伝、自伝などの図書の目録です。 - 『統計図表レファレンス事典 : 女性・婦人問題』(日外アソシエーツ 2014 【E1-L19】)
平成9(1997)年から平成25(2013)年までに刊行された国内の白書、年鑑類に掲載されている表やグラフの形式の図表をキーワードから検索するための事典です。労働に関するキーワードも掲載されています。
ここで紹介する以外の文献目録も国立国会図書館サーチで検索して探すことができます。「4.国立国会図書館サーチで検索するには」で紹介する分類や件名と、件名「書目」とを組み合わせて検索します。
4. 国立国会図書館サーチで検索するには
国立国会図書館の蔵書は国立国会図書館サーチで検索できます。「女性」、「婦人」、「ジェンダー」などのキーワードに「統計」や「調査」、「報告」のようなキーワードを組み合わせてください。
ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
これらの分類記号に、キーワードとして「統計」、「調査」、「報告」、国名などを掛け合わせて検索できます。
雑誌の場合、キーワード「統計 女性」、「調査 ジェンダー」のように、分野を示すキーワードを追加すると効果的です。キーワードには、下記に説明する件名が便利です。
図書
- 女性・家庭問題 EF71
- 女性・家庭問題 日本 EF72
- 女性・家庭問題 外国 EF73
- 女性解放 EF77
- 母子福祉 EG54
- 女性・年少労働 EL187
雑誌
- 社会科学・社会思想・社会学 ZE1
- 社会問題・社会保障 ZE5
- 労働、家事・家政 ZE12
件名
女性・ジェンダーについて検索するための代表的な普通件名には、「女性」、「ジェンダー」、「主婦」、「女性問題」、「男女平等」、「女性団体」、「女性学」、「男性学」、「女性政策」などがあります。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し「EF71」、「EG54」または「EL187」で検索をすると、女性・ジェンダーに関するそのほかの普通件名も探すことができます。
5. インターネット情報源
- 内閣府男女共同参画局
「基本データ」のページに、男女共同参画に関する各種データ、世論調査の結果、調査研究などが掲載されています。男女共同参画白書の最新版およびバックナンバーも掲載されています。 - 女性労働協会(JAAWW)
「女性労働アーカイブ」で、女性の労働や地位向上に関する行政資料などを公開しています。 - 国立女性教育会館(NWEC)
「調査研究」のページに、女性や男女共同参画に関する調査研究の結果が掲載されています。
また、同館女性教育情報センターが提供する情報ポータルサイト「女性情報ポータルWinet」では、女性に関する統計データや、レファレンス事例集、女性関連施設などを調べることができます。 - 国連統計部(UN Statistics Division)
女性やジェンダーに関する各国の統計情報が掲載されています。The World's Women reportsなどの刊行物も掲載されています。